もっとクロス!赤十字フェスティバル開催 “復興太鼓”で被災地から返礼!
災害救護や医療、献血など幅広い赤十字活動を知ってもらおうと『もっとクロス!赤十字フェスティバル』が5月10日・11日に開催され、700人を超える人でにぎわった。主会場となった福井赤十字病院では11日、東日本大震災の復興支援の縁で、宮城県石巻市雄勝町の太鼓グループの演奏や復興市と題して特産品の販売も行われた。雄勝町は震災当時、日赤福井県支部が4か月にわたって救護活動を続けた場所。今も県内の赤十字奉仕団が現地で炊き出しを行うなど、交流が続けられている。こうした縁で「雄勝町伊達の黒船太鼓保存会(神山正行会長)」の“返礼”演奏が披露され、会場中に響き渡る勇壮な太鼓の響きに来場者たちを魅了した。神山会長は「福井の支援には感謝しきれない。来年も来て演奏したい」と話していた。津波で保存会の太鼓も大半が流されたが、各方面からの支援で活動を再開した。この日は、アンコールも飛び交うなど大きな拍手を浴びていた。また復興市では、三陸沖で取れた海産物、B級グルメ石巻焼きそばやホタテの炭火焼きの実演販売も行われた。このほか、身長・体重・視力検査をはじめ体脂肪や骨密度、血管老化度までを測る測定コーナーでは、予定時間を越えても黒山の人だかり続いたほか、キッズコーナーでは子どもたちがうれしそうにナース服を着用しお父さんたちが写真撮影するなどほほえましい光景も見られた。また、看護師を目指す学生たちを招いて赤十字病院の説明や院内案内、測定検査などをもとに解説する相談コーナー、人形を使い自動体外式除細動器(AED)による心肺蘇生法を学ぶコーナー、非常食を試食する炊き出しコーナーなどのほか、サブ会場となった福井市の福井西武では献血の受け付けも行われ、あいにくの雨にもかかわらず訪れた一人ひとりに職員らは赤十字のPRに努めていた。