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海を渡り“Hope for Japan” フラッグやTシャツが避難所に飾られる
 アメリカに住む人たちから日赤福井県支部に託された被災地へのメッセージフラッグと“Hope for Japan”のTシャツが4月7日、同県支部救護班が活動を続ける岩手県陸前高田市の第一中学校避難所(体育館)に飾られた。飾られたフラッグの言葉にじっと目をやりながら避難所の人たちは、「遠くから本当に有難い」と感激していた。フラッグなどを飾る際には、すでに交流を深めている避難所の人たちが机を支えたり、「ここのほうが目立つのでは」などのアドバイスしながら、出入口脇のすぐに目につくを位置にフラッグは飾られた。
 日本から1万3千キロ離れたアメリカ・アリゾナ州ツーソン。ここにも未曾有の大惨事となった東日本大震災に胸を痛めている人たちがいた。日本人のY・Eさんたち。友人の故郷が陸前高田市で、自宅は全壊したことを聞いた。いても立ってもいられなかった。自分たちに何かできることがないか…。Y・Eさんたちは、日ごろツーソンに住む日本人で作る仲間の会や、アメリカの友人たちと早速、義援金募集やメッセージフラッグを呼びかけた。自家製のTシャツも作って“Hope for Japan”を訴えた。しかし、確かな送り先がわからず困っていた。ネットなどで調べ、色々なつてを頼った。やがて日赤福井県支部にたどり着く。3月26日、突然送られてきたメールに同支部職員は驚かされたが、その思いに応えたいとすぐさまY・Eさんたちを汲みいれた。
 メッセージフラッグは、ツーソンに住む日本人や世界各国の人たちからの寄せ書きで4月4日、日赤福井県支部に届いた。日本語をわからない人たちは辞書を見ながら、人に教えてもらいながら、みんなが一生懸命に書いてくれた。Y・Eさんたちから「なかには、意味不明もありますが、頑張っていました」と報告もあったが、一つひとつの言葉に心からの祈りと願いが込められていた。またTシャツは、日の丸に“Hope for Japan”と印刷され、Y・EさんらはこのTシャツを作って募金活動などを行なった。被災地・被災者を思う心は世界共通。チーム福井からチームニッポン、チームワールドとなっているようだ。
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避難所の人も手伝ってフラッグを飾る
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出入口すぐ脇、一番目立つ位置に飾られる
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